前回、投資信託の基本的な仕組みについてご紹介しました。
投資信託の仕組みとネット証券で買えばいいことはわかったけれど、実際に買う場合はどうしたらいいでしょうか。
この記事では、投資信託を実際に買う場合の王道であるインデックス投資についてご紹介します。
だれでも簡単に始めることができます。
その上で投資をするメリットがたくさんあります。
ぜひ最後までご覧ください。
結論

初心者でも始めやすい手法です。ただし効果を得るには時間がかかります。
インデックス投資とは
インデックス投資とは、インデックス(株価指数)に連動するように設計された投資信託を購入することで、市場全体に分散投資をする方法です。
インデックス投資をする方法は投資信託を買うだけではなく、ETF(上場投資信託)を買う方法もありますが、今回は投資信託に特化してご紹介します。
代表的なインデックス(株価指数)についてはこれまでで何度か取り上げました。
日本であれば、日経平均株価やTOPIX。
アメリカであれば、ダウ平均株価やS&P500などがありました。
それでは、インデックス投資をするメリットとデメリットをみてみましょう。
インデックス投資のメリット
インデックス投資をするメリットは大きく3つあります。
1.少額で分散投資することができる
インデックス投資は最小で100円から始めることができます。
通常、株式投資をする場合は100株単位での購入になりますので、数万円から数百万円単位での金額が必要になります。
それと比較すると、インデックス投資の敷居はとても低いと言うことができます。
また、インデックス投資は市場全体に投資することになりますので、それだけで分散投資をすることができます。
市場全体が暴落するような相場は別ですが、個別株へ投資をしてその投資先の業績が悪くなったり、倒産する可能性を考えるとはるかに安全性が高いと言えます。
2.管理や銘柄選定の手間がかからない
銘柄選定をして、投資先を決めてしまえば、それを定期的に買い付けていくだけです。
設定さえしてしまえば定期買い付けさえも自動でできますので、はっきり言えばやることがありません。
放っておけばいいだけです。
そのため、個別銘柄に投資することに比べるとはるかに手間がかかりません。
3.長期投資をすれば勝てる可能性が高い
インデックス投資は長期的に投資をすれば勝てる可能性が高い手法です。
それを具体的に説明するためには統計学の知識が不可欠ですが、簡単に言いますと、資本主義経済の世の中では多くの人々が経済成長を望むためです。
2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックがあり、相場は暴落しましたが、それでも現在ではダウやS&P500は高値を更新しています。
この先の将来はどうなるかわかりませんが、長い目で見ると多くの人々が経済成長を欲するため、市場は成長していくと考えられます。
そのため、長きにわたってインデックス投資を続ければその成長の成果を得ることが可能になります。
インデックス投資のデメリット
インデックス投資をするデメリットは大きく2つあります。
1.短期間でハイリターンは望めない
インデックス投資は短期間でのハイリターンは決して望むことができません。
これだけは充分に注意が必要です。
では一体、どの程度の長い投資期間が必要になるのでしょうか。
それは20年や30年といった単位での期間になります。
1年で投資額を倍にするといったことはインデックス投資では無理です。
そしてそれはそもそも投資ではなく投機でギャンブルです。
このことはくれぐれも注意してください。
2.銘柄選定を誤ると損をする可能性が高い
株価指数のときにも触れましたが、指数というものはたくさんあります。
そのため、インデックス投資をすると言ってもその銘柄選定を誤れば損をする可能性が高くなってしまいます。
この10年で最も向上した指数はS&P500に代表されるアメリカの株価指数です。
しかし、だからと言って今後もアメリカの株価指数が成長するとは限りません(当面の成長余力は大きいと考えていますが)。
過去を知ることはできますが、未来を見通すことは非常に難しいのです。
それができると言われる方は概ね詐欺師の方々ですので耳を傾けることはやめた方がいいでしょう。
最後に
投資信託の基本的な内容をご紹介しました。
ポイントは、以下の3点です。
・少額で分散投資ができ、長期投資であれば勝てる可能性が高い
・短期間でのハイリターンは望めないことに注意
以上、インデックス投資についてでした。
指数に連動する投資信託を購入し、
市場全体に分散投資をする手法。